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2018年5月19日土曜日

稲村神社で鎮座1350年記念祭

 彦根市稲里町の稲村神社で20日、鎮座1350年記念祭が営まれる。当日は周辺9町による太鼓登山や子ども神輿(みこし)の奉納、二胡奏者の演奏などで祭神が鎮座して1350年を祝う。
 稲村神社の祭神は伊邪那美命(イザナミノミコト)。天智天皇6年(667)に常陸(ひたちの)国(現・茨城県)の稲村神社の分霊を祀ったのが始まりとされる。稲村大明神と呼ばれていたが、明治9年(1876)に稲村神社と改称。同41年には周辺の村にあった20の小宮が合祀され、毎年5月には小宮祭が営まれている。
 拝殿や本殿は、祭神が鎮座した当時からあったと伝えられている2つの巨大な岩(通称・夫婦岩)前にあったが、昭和32年に本殿の裏地が整備され、翌年に約50㍍下がった場所に移築。本殿は平成27年4月に改修された。
 毎年4月にある春季例大祭では、五穀豊穣を祈願し周辺9町の大太鼓が渡御する太鼓登山があり、下石寺町に残る古文書に天保11年(1840)時の太鼓登山に関する文書が残っていることから、江戸時代末期には行われていたとされる。
 鎮座1350年記念祭に向けて、氏子らが実行委員会(田村哲男委員長)を組織。当日は午前10時頃~上石寺町と稲里町の太鼓2基と他町の子ども神輿7基が林道を登って奉納するほか、神殿では午前10時半~鎮座1350年祭と小宮祭が営まれる。祭典後の午前11時40分~は二胡奏者の安岡由紀子さんによる演奏会がある。
 稲村神社の北村浩之宮司は「氏子の皆さんの協力を得ながら鎮座1350年を盛大にお祝いする祭りにしていきたい」と話していた。一般の見学自由。太鼓登山時のみ駐車制限あり。

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