彦根市内では彦根城の内堀沿いにあるヴォーリズ建築の建物の屋根が飛ばされた。この建物は、元々は旧彦根高等商業学校(現・滋賀大学)の外国人教員用の住宅。大正13年(1924)の建築当時は3棟あったが、今は2棟が残っており、いずれも市が所有。そのうち1棟をひこね市民活動センター、内堀寄りのもう1棟をNPO法人小江戸彦根が活用している。
今回の強風で屋根が飛ばされたのは内堀寄りの1棟で、屋根がまるごと飛ばされた現場では市教委文化財課の職員や小江戸彦根のメンバーが後片付けに追われていた。同課では「調査をした上で、修理したい」としている。
ほかに市の発表によると、岡町付近で自転車を運転していた女性が風にあおられて自動車と衝突し右足に軽いけがをした。また電線の断線や電柱が倒れた影響で薩摩町付近の約140世帯と清崎町付近の約200世帯で停電が発生。ほかにも後三条町で民家の屋根が飛んだり、三津屋町で倒木により市道をふさぐ被害が出た。
犬上郡では豊郷町の阿自岐(あじき)神社の鳥居の一部が県道に落下し、通行止めになった。
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