県教委は昨年末の県議会で、滋賀県立彦根西高校と彦根翔陽高校を統合して新校の彦根翔西館高校(仮称)を創設することについて、新校の運動場が他校と比べて狭くなるため、統合後に彦根西高の運動場を第2グラウンドとして活用する可能性があることを示した。また新校舎の完成が開校後の4月末にずれ込むことも明らかにした。
県教委によると、新校の運動場については生徒一人あたりの面積が15平方㍍となり、県内高校の生徒一人あたりの平均面積44平方㍍と比べて極端に狭くなるため、河原恵(さとし)県教育長は彦根西高の跡地を第2グラウンドとして検討する意向を示した。
また当初、新校舎と体育館の建設、既存校舎の解体で18億4000万円の予算を組み、平成28年3月末までに完成させる計画だったが、先月実施した入札で予定価格を下回る企業が出なかったため、県は今議会に解体費用を除いた同額の補正予算案を提出。来年2月2日に開札を行う予定のため、工事の開始が約2カ月遅れることになるという。着工が遅れることで新校舎の完成が4月末になり、一部の教室が使えなくなる可能性があるため、県教委は「その場合は翔陽高の既存の教室などを使うことになる」としている。
新校については、いずれも彦根選出の中沢啓子議員が一般質問で、細江正人議員が関連質問で取り上げた。
県教委は彦根西高と翔陽高校の統合後の新校・彦根翔西館高校の校章デザインを募集している。対象は県内外問わず、一人1作品。新校の特色を表現し、デザインの意味やモチーフにしたものを書き添える。募集要項や応募用紙は両校や県教委学校支援課のホームページにある。問い合わせは新校開設準備室☎(23)1491。
0 件のコメント:
コメントを投稿