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2017年5月15日月曜日

旧彦根藩士だった庵原家の末えいが「自分史 外濠」を発刊

 江戸時代に旧彦根藩士だった庵原(いはら)家の末えいの庵原一男さん(74)=本町2=がこのほど、庵原家についてまとめた「自分史 外濠」を発刊した。
 庵原さんによると、庵原家は駿河国庵原(現・静岡市清水区)出身。戦国時代は今川家に属していたが、永禄3年(1560)の桶狭間の戦いで今川義元が討たれて以降、庵原一族は全国各地に離散。江戸期の彦根藩には庵原さんの祖先の源八郎家の初代・源左衛門が二代の井伊直孝に仕え、普請奉行や勘定奉行などを務め、幕末には110石取りだった。同じ家柄の庵原助右衛門家は筆頭家老の木俣家に次ぐ上級の彦根藩士で6000石の時期もあったという。
 庵原さんの祖父の操は明治37年(1904)の日露戦争に従軍した後、同43年に彦根で履物商を始め、昭和9年に彦根城の旧外堀が埋め立てられると、現在地に移り「履物店つるや」の屋号で商売を開始。店は平成2年に廃業した。父親の捨雄さんが平成7年に死去した後、庵原さんは遺品の中に庵原家についての資料を見つけ、翌年から静岡の発祥の地や本家、寺などを訪れたり、庵原家について書かれた資料を読んだりして本にまとめた。
 本では、発祥の地や井伊家に仕えるまでの庵原家、江戸時代の源八郎家、幕末から現代までの庵原家をまとめているほか、「思いでのアルバム」もカラー写真で載せている。B6判、97ページ。
 庵原さんは「今後は上級の彦根藩士だった助右衛門家をはじめ、庵原家の全体についても研究を進めていきたい」と話している。希望者には1000円で販売。問い合わせは庵原さん☎(24)1673。 

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