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2019年1月24日木曜日

アライグマの捕獲数が彦根市内で増加傾向

 国の特定外来生物に指定されているアライグマの捕獲数が彦根市内で増加傾向にある。10日には中藪町のお好み焼き芹川近くで、今年度21匹目が捕獲された。
 アライグマは北アメリカが原産地で、日本国内では昭和37年に愛知県で確認。同52年にアニメのキャラクターとして人気が出て以降、全国各地で野生化と自然繁殖が広まった。ペットとして飼われた後、飼育が難しいため遺棄されたことが主な増加原因とされる。平成17年に特定外来生物に指定されて以降、駆除対象になっている。
 市生活環境課が把握しているアライグマの捕獲数は平成27年度が7匹、同28年度6匹、同29年度17匹と増加しており、今年度はここ10年で最多だという。特に国道8号線の西側で捕獲している。
 アライグマは繁殖力が高いことで知られ、雌一匹だけで一度に最大7匹を産み、その子どもも翌年には繁殖する機能があるという。生ごみや農作物、ザリガニなど小動物を食べ、建物の屋根裏や軒下、河川敷を住み家にしている。対処方法としては▽畑の周囲に柵や網を設置する▽ごみの集積所をきれいに管理する▽建物から追い出した後に侵入口をふせぐなど。
 彦根市はアライグマのほか、滋賀県指定外来種のハクビシンも捕獲対象にしている。市民からの報告後、現場の痕跡や撮影画像で確認し、屋外にわなを設置。捕獲後、殺処分する。赤外線カメラの貸し出しもしている。処置代は無料。イタチやタヌキ、ネコなどの在来種は捕獲の対象外で、わなに捕まっても逃がされる。
 問い合わせは市生活環境課☎(30)6116。

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