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2020年2月10日月曜日

宗安寺で巨大おみくじ使った彦根摩訶不思議御籤の授与開始、妖怪や怪談話の説明も

 彦根市本町の宗安寺は4日から、保管してきた巨大おみくじを使った「彦根摩訶不思議御籤(まかふしぎみくじ)」の授与を開始。「凶」が出た時には、同寺の秘仏・庚申(こうしん)尊にちなんだ厄除け猿(通称・くくり猿)を進呈する。
 巨大おみくじは、彦根夢京橋商店街振興組合が開催していた「いい福招福まつり」の「いいふく」にちなんだ高さ1129mm×幅約40㌢の六角柱形で、2006年1月に彦根仏壇の漆塗や金箔押しなどの技を使って作られた。5年ほど使用された後は宗安寺が本堂隅で保管してきた。

凶が出たら…厄除け猿進呈
ショウケラなど45種類用意
 宗安寺は巨大おみくじの再活用と、彦根に残る妖怪伝説や怪談話などを広めようと「摩訶不思議御籤」と銘打ち、授与を始めた。巨大おみくじの中には忌み数の「四」と「九」を除いた五十番までの45本のみくじ棒が入っており、引いた参拝者は大吉、中吉、吉、半吉、小吉、末吉、末小吉、凶の8種いずれかの運勢、助言、45種類の妖怪などの紹介文とイラストが記載された御籤と交換する。7種類の凶が出た場合は金色、朱色、紫色のいずれかの厄除け猿が進呈される。
 登場する主な妖怪などは、宗安寺に庚申の日に現れるという鬼のショウケラ、春先の西風の強い日に白い毛玉が飛んでくる高宮のおたまさん、長久寺のお菊の皿、彦根城地蔵堂の重軽石。イラストは「彦根妖怪図鑑」の絵を担当したイラストレーターの連藤久美子さんが手がけた。
 巨大おみくじだけで12㌔、みくじ棒を入れると約20㌔になるため、宗安寺は寺務所前にロープでつるして設置する。竹内真道住職(66)は「おみくじをしていただき、市内各所のお寺や名所参りをしてほしい。市民の皆さんにも楽しんで頂けるのでは」と話している。1回100円。問い合わせは宗安寺☎(22)0801。

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