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2015年10月12日月曜日

茶婚式 玄宮園鳳翔台で初開催

 茶道のお点前を受けながら挙式を行う「茶婚式」が6日から玄宮園の鳳翔台で始まった。玄宮園での挙式は不定期に行われているが、茶婚スタイルは初めて。
 市内のブライダル専門店や旅館、神社などの関係者らで今年2月に結成された彦根ウエディング協同組合が、井伊直弼公生誕200年祭に合わせて、直弼も茶会で活用した玄宮園での茶婚式を企画。応募の中から選ばれた県内外の5組が11月29日まで挙式を行う。
 初回の6日は愛知県安城市の西尾秀幸さん(36)と植村美文(みふみ)さん(37)の挙式があった。2人は植村さんの家族が茶道の指導者だったことをきっかけに茶婚式に関心を持ち応募。当日は親族ら19人と共に屋形船に乗った後、花嫁行列で鳳翔台に向かった。式では、石州流井伊大老御流西郷社中の西郷宗博(そうはく)さんからお点前を受け、一つの茶碗で茶を飲み合う夫婦固めの儀などにのぞんでいた。列席者も順番にお点前を受け、茶と菓子を頂いていた。
 西尾さんは「屋形船にも乗ることができ、お殿様・お姫様のような気持ちだった」、植村さんは「家族を含めて全員で体験できるのが楽しかった。景色も最高にきれい」と笑顔で話していた。

滋賀県立大学 不正経理の男性教員を停職3カ月に

 彦根市八坂町の県立大学は、不正経理を行った男性教員(49)を停職3カ月にする処分と、学内の不適正な会計処理に関する調査結果を発表した。
 県大によると、この男性教員は平成22年度から学生を雇用した名目で、大学から賃金を支出させた上で、その一部を学生から返金させていた。学生の勤務日時が事実と異なる記録を提出していたといい、不正に受け取っていた額は男性教員が平成25年度から関わった文科省補助の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(大学COC)を含め同26年度までに計約265万円に上った。
 今年2月中旬に男性教員の指導を受けていた学生の保護者から県大側に報告があり判明。県大は3月2日に公表し、調査委員会を設置し調べてきた。男性教員は不正に受け取った金を地域振興のイベント予算に使用したと話しており、全額返金したという。
 また県包括外部監査が3月13日に公表した監査結果で、県立大については教員の会計処理に関して分割発注や事後申請など8点の指導と17点の意見が出された。県は4月1日に専門の調査チームを設置し、実態を調査。包括外部監査の調査以外で教員1人による33件の不適正な会計処理があったことが判明した。
 再発防止策として県立大学は、▽雇用における勤務表の勤務内容や時間などを具体的に記載させるよう様式を改正する▽物品の事後発注を確認した際は教員に発注手続きをやり直させる▽業者には発注におけるルールの文書で周知させる―などをあげた。

滋賀県遺族会青年部が滋賀県護国神社にヒトツバタゴ・ナンジャモンジャの苗木植樹

 滋賀県遺族会青年部は5日、彦根市尾末町の県護国神社の境内の一画に、ヒトツバタゴ(別称・ナンジャモンジャ)の苗木を植樹した。
 同青年部は戦没者の孫やひ孫らで今年4月に結成され、県内で190人が所属。組織の結成を記念し、近江八幡市の沙沙貴神社にある神木の苗木を植えることにした。
 ヒトツバタゴは落葉樹で、成長すると10㍍に達し、毎年4月末から5月初めに雪のような白い花を咲かせる。明治神宮にもこの木があるが、その名前がわからなかった江戸時代の人々がナンジャモンジャと呼んだことから、別称でそう言われるようになったという。また神事に関係し神聖化されたため、本当の名前を呼ぶのをはばかられたという説もある。
 植樹式には県遺族会の関係者ら約30人が参加し、辻正人部長(46)らが順番に土をかぶせた。辻部長は「正しい史実を認識してもらうための活動をしながら、この木と共に青年部も成長していきたい」と話していた。

高齢者・障害者の虐待・成年後見支援の権利擁護サポートセンター襷(たすき)がオープン

 高齢者や障害者への虐待や成年後見などを支援する権利擁護に関する専門機関「権利擁護サポートセンター襷(たすき)」が1日、彦根市平田町の市福祉センター別館に開所した。
 市によると、市内には認知症の高齢者が約4300人、知的障害者が約1000人、精神障害者が約600人いるとされ、その数は今後10年間で2倍近く増加すると予想。また虐待や成年後見に関する市などへの相談件数も増加傾向にあり、そのうち高齢者への虐待は昨年だけで11件(通報は29件)だった。
 権利擁護に関する相談はこれまで、市や地域包括支援センターが応じてきたが、民生委員らからはより専門機関を設ける声が高まっていたことから、市はNPO法人あさがお(大津市)に委託する形でサポートセンターを設置した。
 サポートセンターでは社会福祉士の職員3人が、虐待を受けた本人などからの相談、後見申し立ての支援、後見人への支援、地域の権利擁護の担い手養成、権利擁護に関する普及などを行う。施設名の「襷」には関係者が連携して解決を目指すという意味が込められている。
 問い合わせはサポートセンター☎(23)8642。

2015年10月8日木曜日

七曲がりフェスタ10日〜 馬ぐるま・彦根張り子展示 ライトアップなど

 彦根市の仏壇街で10日から12日まで七曲がりフェスタが開かれ、10日夕方から通りがライトアップされるほか、彦根張り子や馬ぐるまなど彦根の伝統品の展示もある。
 彦根仏壇事業協同組合が主催し、3回目の今年は初めて3日間かけて開催。10日は「夜宮」として、午後4時~滋賀大生の団体・滋賀エコプロジェクトがメイン会場の七曲がり広場や大橋町一帯の通りに約5000個のローソクを並べて点灯させるほか、軒先にはちょうちんがともる。芦田家では午後6時~「皿屋敷」などの落語(500円)や、Takumi Apatment駐車場で映像による「ようかいさんぽ」も。飲食あり。
 「本宮」の11日には神鳥雅次郎商店(芹中町)などで彦根張り子と馬ぐるまが展示。彦根張り子は江戸時代以降に彦根で作られ、さきごろ日夏町に張り子を作るための木型が残っているのが確認された。彦根張り子は全国で10数体が確認されており、11日は近江郷土玩具研究会代表の藤野滋さん(58)=東近江市=所有のトラとタイを展示。また馬ぐるまは彦根の商家の風習として、家督を継ぐ総領息子の宮参りの時に母方の親元が贈っていた台車の付いた木製の馬の人形。同商店には初代の卯平が明治20年ごろに孫のために漆塗りで仕上げた馬ぐるま(台車を入れて高さ約120㌢)が残っている。
 11日はほかに、蒔絵・金箔押し・彫刻・数珠ブレスレット作りの体験、七職や仏壇の洗濯など実演、信楽焼・近江上布・愛知川びん手まりの実演&体験、村岸家公開、バックパッカー写真展、西念寺で講話会など。500円以上の体験・飲食でスタンプ1個もらえるスタンプラリーや小学生以下対象の点在する地蔵さんを巡るスタンプラリーも。七曲がり広場では飲食・物販イベント。午前10時~午後4時。雨天決行。10日と11日のイベント中、通り沿いは歩行者天国に。
 10日~12日は、旧宮川箔押店で彦根商工会議所が2カ年計画で再現を目指して製造している甲冑のかぶと展や、七曲がりにちなんだ写真などの七曲がり博物館、若宮仏壇店で経済産業大臣賞を受賞した仏壇などを展示する仏壇展も。

彦根市の新教育長に善住喜太郎氏が就任

 彦根市の新しい教育長に2日、善住喜太郎氏(62)=安土町=が就任。この日の午前には市民会館で教育長訓示があり、夕方には新旧教育長による引き継ぎ式があった=写真
 善住氏は彦根市立東中や南中、守山高、八幡工業高で教員を務めた後、県教委などを経て、平成24年4月から彦根東高の校長を歴任。昨年4月からは県教委学校教育課主幹を務めていた。任期は10月2日~平成30年10月1日。

前教育長の前川恒廣氏が政界への出馬に意欲、彦根市長選か

 前教育長の前川恒廣氏(60)は1日に行った退任会見で、政治の世界への転身をにおわせた。
 会見で前川氏はESD(持続可能なための教育)やユネスコスクールの実現などの実績をあげながら「情緒教育や、彦根の歴史・伝統を学ぶ『彦根学』をしっかりと見直したかった。またコミュニティ・スクールの創出もしたかった」と説明。その上で「不本意であるが、いったん退任する。教育を通して学んだこと、見てきたことをまとめあげて、別の形で彦根に還元する方法を考えたい」と述べ、彦根市長選などへの出馬の可能性を示した。
 本紙記者からの「市長選を含めた政治の世界に出るのか」の質問に前川氏は「感覚的に捉えて頂きたい」と述べるにとどめた。前川氏は池州町出身で、城西小、西中、彦根東高、東大卒業後、三菱銀行に入社。昭和61年7月に退社し、フランスのビジネススクール入学。MBAを取得し、クレディアグリコル銀行や日本航空(JAL)での勤務を経て平成23年10月から市教育長を務めてきた。
 なお、任期満了に伴う次の市長選は2年後の平成29年4月の予定。