第81回選抜高校野球大会(センバツ)の21世紀枠の選考会が23日に行われ、候補校に残っていた県立彦根東高校が選ばれた。
21世紀枠は、秋の県大会ベスト8以上で、部員不足などの困難を克服したり、他校の模範となっているチームを選出するため、平成13年の第73回大会から設けられた。
東高は、昨年秋の県大会決勝で近江に延長10回の末に2-3で、秋季近畿地区大会では東洋大姫路(兵庫県)に4-6で惜敗したが、県高野連は昨年11月、文武両道を実践していることなどから東高を21世紀枠の県候補校に推薦。その後、最終の9候補校にも選ばれていた。
23日は、午後3時過ぎ、若野哲夫校長が選考委員会から21世紀枠に選ばれた一報を受け、午後4時ごろ、東高の野球部員がユニフォームに着替えグラウンドに飛び出し喜びの声をあげた。校門前には、ひこにゃんもお祝いに駆けつけた。
これまでのセンバツへの出場は昭和25年(1950)と、同28年の2回。56年ぶりの出場に、今井義尚監督(48)は「野球部だけでなく、過去の歴史が評価されたのだろう」と語り、グラウンドに勢揃いした部員を前に「全国で赤鬼旋風を巻き起こそう」と呼びかけた。
また主将の新谷直弘君(16)は「選ばれるとは思っていなくて、感動している。OBの方や東高の生徒の皆さんのお陰で選ばれたと思う。東高の名に恥じないプレーをみせたい」と話した。
OB組織「金亀会」会長で昭和28年にキャッチャーとしてセンバツに出場した中村一郎県議(73)=彦根市選出=は「自分のことのようにうれしい。精一杯、練習の成果を発揮してほしい。甲子園独特の雰囲気に緊張するとは思うが、平常心でがんばってほしい」と激励した
なお、センバツ高校野球は3月21日に開幕。一般選考29校と、彦根東など21世紀枠3校、神宮大会枠1校の計32校が12日間の戦いを繰り広げる。
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