2010年11月3日水曜日

立命館大・櫻谷眞理子教授「早期介入の体制を」「虐待は母親のSOS」、児童虐待防止推進月間でシンポジウム

 児童虐待防止推進月間に合わせて、彦根市は1日、みずほ文化センターでシンポジウムを開き、立命館大学の櫻谷眞理子教授が、児童虐待を防止するための手法などについて講演した。
 櫻谷教授は、市内で昨年度報告された虐待のうち、最も多かったネグレクト(育児放棄)について「ネグレクトは身体的虐待と違って子どもの命の危険がないため、踏み込むことが難しい」「しかしネグレクトは子どもの発達に深刻な影響を及ぼすため、早期介入ができる体制が必要だ」とアドバイス。
 虐待を事前に防止するための手法については、「保健師などが母親との関係を築くことが重要だ」「忙しい中で非常に難しいことだが、子育てにほかの機関が関わり、母親と子の距離を置くことで、母親もリフレッシュして子育てに前向きになることもある」と述べた。
 虐待する母親に対しては「私も最初は(母親に)怒りの気持ちを抱いていたが、怒りだけを向けていては何の援助もできない」「非難の目で見る人が多い中で、関係者は援助者としての目線で接することが重要。虐待はSOSの表れだ」と解説した。

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