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2015年8月3日月曜日

認知症早期対応で彦根市認知症HOTサポートセンター設置、認知症初期集中支援チームや認知症カフェ

 彦根市竹ケ鼻町のすみよしクリニックデイサービスセンターに、認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるための施設「彦根市認知症HOTサポートセンター」が設置。23日に開所式が開かれた。
 市は認知症に対する取り組みを推進させるため、市内で唯一、医療と介護が連携して認知症対策に取り組んでいるすみよしクリニックに事業を委託。HOTサポートセンターは▽認知症の早期の段階で対応するための「認知症初期集中支援チーム」の設置と運営▽認知症や家族を支援するサポーターの育成など普及啓発▽認知症患者と家族らが集う認知症カフェの運営に関する助言―などを行う。
 これまでは、市内5カ所(相談窓口は7カ所)の地域包括支援センターが認知症の人や家族らからの相談に応じる体制だったが、認知症の人が医療機関の受診を拒んだり、介護サービスを利用しなかったりして、対応が後手になることで症状が進んでしまうことがあったという。
 国は新戦略・オレンジプランで平成30年度までに全市区町村で認知症初期集中支援チームを配置するよう求めている。
 彦根に設置されるHOTサポートセンターでは医師や看護師、理学療法士、介護福祉士ら専門職で10月ごろに支援チームを結成し、各地域包括支援センターと情報を共有。かかりつけ医ら医療機関の助言を受けた上で、認知症の人の自宅に訪問して支援を行う。また今年秋以降に市内の1、2カ所に認知症カフェを設ける。
 開所式には大久保市長や市議、市職員、福祉施設職員ら約30人が参加。市長やすみよしクリニックの住吉健一院長のほか、ひこにゃんも加わってテープカットをした後、看板が設置された。式典で住吉院長は「HOTサポートセンターでは介護と医療をつなぐ橋渡しの一端を担いたい。認知症サポーターを増やすことで、認知症の方に安心して暮らしていける環境が提供できる。彦根市の住民全員が認知症サポーターになって頂けるよう目指したい」と話していた。
 なお、国の統計では65歳以上の15%が認知症の症状があるとしており、彦根市内の人口で換算すると約3800人が該当する。

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