2011年12月10日土曜日

美しい男の条件

 美しいという概念は、芸術や自然のほか、人間もその対象となる。女性の場合ならその大部分が外見に対してであるが、男の場合は、(元来は)内面が大半を占める。
 4日からNHKで放送が再開された司馬遼太郎の名著「坂の上の雲」の第3部での登場人物は皆、国や郷土、家族をおもう明治時代の気骨溢れた美しい男たちがえがかれている(ただ、その放送前後に戦時中の日本軍が犯したいわゆる悪事のみを当時の軍人にインタビューをして報じる姿勢はいかにもNHKらしいが)。
 それに引き換え現代の10代・20代(一部30代)は、草食系男子を筆頭に、乙女のような趣味をもつ「オトメン」、節約・エコを気にする「弁当男子」、女性用の衣料を着る「レディース男子」、肌を気にして日傘を愛用する「日傘男子」など、外見の美しさを気にするというオトコオンナの腑抜けた男たちで溢れている。これは何も「若者」だけに限らず、そのような若者を育てた、多くの中高年男性にもいえることではなかろうか。
 約100年の間で、なぜここまで男子は体たらくになってしまったのか。その最大の原因は個人主義に重きを置いた教育にあり、特に戦後は、明治~昭和初期の体制や憲法、教育制度、軍部を批判することに固執した自虐的な教育が行われてきたためである。そのため現代の男子を責めるのは酷だともいえる。
 戦後から60年超となり、自虐的史観は少しずつではあるが、見直しの兆候がみられるが、自己(私)よりも他(公)を重視する自己犠牲の精神を抱いた坂の上の雲の男たちに回帰させるには、まだまだ不十分である。
 神道や武士道、日本の偉人伝、道徳・倫理、奉仕活動などを教育に導入させることで、国家への愛着や日本人としての誇り、公共心が育成され、世の中には名実共に美しい日本男児で溢れるはずである。
 美しい男たちの誕生へ、美しい教育が導入されることを切望している。なお、坂の上の雲は25日までの毎週日曜夜に放送される予定。 (山田貴之)
      

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「外見の美しさを気にするというオトコオンナの腑抜けた男たち」、「自己(私)よりも他(公)を重視する自己犠牲の精神を抱いた坂の上の雲の男たちに回帰させる」などの表現は偏見、あるいは保守的過ぎると思います。

滋賀彦根新聞社 さんのコメント...

匿名さんへ 批評ありがとうございます。賞賛のコメントは耳などに入るのですが、反論はなかなか届かないため、とてもありがたく思います。ただ、実名入りのコラムですので、実名には名前入りで批評いただければ幸いです。(編集長・山田)