彦根城博物館は来年の元日からテーマ展「新年の寿(ことほ)ぎ―松竹梅―」を開く。展示品を説明するギャラリートークは7日午後2時~。
めでたい図柄の吉祥文様は、鳳凰や鶴亀など動物、ボタンや菊など草花、松竹梅などがあるが、そのうち松竹梅は長寿や子孫繁栄、節操を象徴する縁起の良い柄として使われてきた。
松・竹・梅を一組とする考えは、中国の文人の間で困難にあっても操(みさお)を変えない清廉潔白なものと見なし、後に招福の意味が加わり、吉祥文様として用いられるようになった。日本には室町時代に伝わり、江戸時代以降は婚礼など祝い事の飾りやハレの日の調度品として使用された。
テーマ展では、新年にふさわしい調度や能装束、絵画などを展示。中には、井伊家十三代・直弼の娘・弥千代が嫁ぐ際に調えられた茶道具のセットや、金地に老松・老梅・若竹と井伊家の家紋が金の蒔絵で記された刀箱、能の世界で神聖視される「翁」の主役・翁が着る吉祥文様の狩衣なども。
開館は午前8時半~午後5時、31日まで。
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