2012年2月23日木曜日

旧・弘道館=現・金亀会館=元の場に移築へ

 彦根市の平成24年度当初予算では、前年度に続き「次世代育成支援対策」と「定住自立圏構想推進」に力点を置いた。主な事業の中には、旧彦根藩の藩校だった・金亀会館を元々あった場所(現在の彦根西中学校グラウンド)への移築が盛り込まれている。
 旧彦根藩では、寛政11年(1799)に十一代藩主・井伊直中が藩校「稽古館」を開講し、天保元年(1830)には、十二代・直亮が「弘道館」に改名。敷地面積約6000平方㍍に、講堂のほか、剣術、槍術、弓術、馬術を学ぶ施設が建っていた。明治4年(1871)の廃藩置県により廃止されるまで藩校として存続し、十三代・直弼の開国論に影響を与えた中川禄郎や直弼の腹心・長野義言(主善)、明治の三筆と呼ばれた書家・日下部鳴鶴なども輩出している。
 大正12年に講堂が現在ある彦根市中央町へ築され、以降、「金亀教堂」(一般的には金亀会館)と呼ばれ、宗教法人・本願寺金亀会館が所有してきた。木造瓦葺きの平屋建てで床面積は約261平方㍍。平成19年1月に市指定文化財になり、平成21年1月に歴史まちづくり法による保存修理される予定だった。
 市教委文化財課では、西中グラウンドの約1000平方㍍にここ5年をめどに移築するため、来年度は発掘調査を初めて行う。来年度予算は700万円。
 湖東定住自立圏関連は25億4392万円で、主な事業は以下に。
子ども医療費助成拡大(2234万)=今年10月診療分から、入院費を無料とする対象をこれまでの就学前(園児)から小学校修了前(6年生)まで拡大
 ▽地域医療支援センター整備(4億0730万(うち県の基金3億))=現在の彦根休日急病診療所をより充実させた機能と、歯科・薬剤・介護を含めた在宅医療を強化するための施設を、彦根市立病院内に来年度と25年度の2年間で建設
 ▽楽々園御書院棟障壁画複製など(6510万)=同棟にあったふすまの障壁画の複製を製作し同棟の復元を完成
 ▽長曽根口御門跡調査設計と辻番所保存修理(3847万)=長曽根口御門の復元に向けた調査設計
 ▽大手門と佐和口の整備計画検討委員会(3万7000)=2つの玄関口の各エリアの整備に向けて計画を策定するための委員会開催
 ▽誘客リレーイベント開催(778万)=戦国をテーマに、彦根城と佐和山城を核に湖東・湖北の古戦場や歴史資源をつなげるイベントを展開
 ▽ひこにゃんボトルウォーター(309万)=ひこにゃんボトルウォーターを2万本製造し、市のPR促進と誘客を図る
 ▽赤ちゃんの駅(7万9000)=赤ちゃん連れの保護者が外出時におむつ替えや授乳などができる施設をまとめた地図などを発行
 ▽JR稲枝駅周辺整備(4544万)=稲枝駅前広場の用地確保

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