有村氏は旧・愛知川町出身。青山学院大学卒業後、会社勤務を経て有村参院議員の秘書などを務め、昨年10月に彦根へ移住。長浜市内の製造業に務めている。
子どものころは電車に乗って彦根を訪れ、アルプラザ彦根駅前店のほか、いずれも閉鎖したスケートリングやボウリング場などで遊んでいたといい、「彦根が県内でも輝いていた時代を知る人間から見ると、今の彦根は『本来の彦根の姿』ではないように思う」と指摘。「輝いていたころのような彦根にしたい」と出馬理由を語った。
犬上郡と頓挫した合併にもふれ、「彦根が埋没することがないよう、犬上3町のほか、愛荘町や米原市を視野に入れた合併も考えたい」と話した。具体的な政策については改めて公表するという。
自民党からの推薦を得たい考えを示しているが、すでに同党内では現職の獅山向洋氏(72)を推す方向で調整が進んでいたため、今後の同党内の行方も注目される。市長選にはほかに元県議の大久保貴氏(49)が明日にも出馬を表明する。
電撃的な出馬表明であった。彦根の自民党員でさえ寝耳に水で、幹部がその意向を聞いたのも記者会見前日の7日だったという。一部では参院選滋賀選挙区への出馬の可能性が取りざたされていただけに、マスコミ各社もまったくのノーマークだった。
小生は、新顔には厳しい排他的な土地柄で、世代交代が進まぬ保守的過ぎるまち・彦根の市長選に、彦根とはあまり関連のない、若手の有村さんが挑戦する勇気は評価したい。政治経験はなく、その能力も未知数ではあるが、有村参院議員という「女性首相候補」にも名前が挙がるほど有能な政治家の側近として働いてきたのだから、期待できる。
有村氏の表明で、立候補予定者は3人になった。ほかにも2、3人が意欲を示している。市長選まで残り2カ月ほどとなり、彦根もいよいよ選挙モードが高まりつつある。(山田)
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