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2015年5月12日火曜日

米国の絵本 彦根市の翻訳家・奥隆子さんが翻訳「ローズとライオン―まほうのだいぼうけん―」

 米国の作家による宇宙への冒険をえがいた絵本を、彦根市本町1の翻訳家・奥隆子さん(41)が翻訳し、「ローズとライオン―まほうのだいぼうけん―」の題で1日から全国の書店で販売されている。
 この絵本は、米国オレゴン州の絵本作家のデイビッド・T・グリーンバーグさん(60)の「Enchanted Lions」が原作。デイビッドさんが子どものころに訪れた現代美術館で見た画家のアンリ・ルソーの「眠るジプシー女」を参考に書いた。主人公の女の子が魔法の国から来たライオンに出会い、背中に乗って空高く舞い上がり、宇宙を冒険するというストーリー。
 奥さんは2年前の8月にインターネットのサイトでこの作品に出会い、「原作の詩的でリズミカルな作風」にひかれ、その年の末から翻訳を始め、高校の英語講師をしながら春休みや夏休みの期間を利用してさきごろ完成させた。
 英語では表現できない擬音を取り入れ「心を込めて言葉を選びながら」翻訳。奥さんは「この絵本は私の子どものように思っている。子どもだけでなく、かつて子どもだったすべての方にこの絵本を届けたいので、多くの人に読んで欲しい」と話している。奥さんの翻訳家としてのデビュー作品でもある。全カラーの32ページ。25・4㌢四方。出版はバベルプレス(東京都武蔵野市)。1620円。アマゾンや楽天などオンラインショップでも販売している。

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