2016年8月1日月曜日

滋賀県立大学の湖沼環境実験施設で水草からクロレラを培養

 彦根市八坂町の滋賀県立大学は27日、大学近くの湖沼環境実験施設で実験中の水草からサプリメントとして利用される微細藻類(クロレラ)を培養するまでの研究過程を公開した。
 水草は50年ほど前まで肥料として活用されてきたが、化学肥料の台頭で使われなくなり、水草の繁茂による環境の悪化が琵琶湖を含む日本各地の水域で報告されている。
 その水草を有効活用するため、環境省の助成を受ける形で平成26年から、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が生態系を保つための水草の収穫量の推定、国立環境研究所(茨城県つくば市)が水草の刈り取りが湖沼環境に与える影響、創価大学工学部が水草の効率的な処理技術、滋賀県立大学がクロレラの培養技術を主に研究してきた。
 今年度はこの研究の最終年にあたるため、県立大では環境科学部の伴修平教授が5月から湖沼環境実験施設で実験を開始。1日に1・5㌔の水草を処理できる発酵槽で水草を発酵させてバイオガスを生産し、ここで排出される廃液と二酸化炭素をパネル型の容器3基に送ってクロレラを培養している。
 今後は企業の協力を得ながら、研究施設を拡大し、クロレラの生産量を増やしていく予定。伴教授は「有機物処理技術と微細藻類を用いた廃液処理は、厄介者になっている水草や生ゴミなどをエネルギーと有用物に換えることができる。近未来的には水草や生ゴミも資源として見なされるようになれば良いと考えています」と話している。

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