2016年9月13日火曜日

幼少期を彦根で過ごした20世紀の英国を代表する工芸家のバーナード・リーチの作品展 県立近代美術館で

 幼少期を彦根で過ごした20世紀の英国を代表する工芸家のバーナード・リーチ(1887年~1979年)の作品展が大津市の県立近代美術館で開かれている。
 リーチは明治20年に当時イギリスの植民地だった香港で生まれた。生後すぐに母親を亡くし、父親が裁判官を務めて忙しくしていたため、母方の祖父母が過ごしていた彦根に移住。祖父のハミルトン・シャープは宣教師の傍ら、旧制彦根中学校(現・彦根東高校)で英語の教師を務め、リーチと共に学校隣の官舎で過ごした。
 リーチは、明治21年8月31日にシャープが教師を退任すると同時に京都に移り住み、同24年まで日本で過ごした。香港やシンガポールなどで父親と過ごした後、10歳で母国の英国に戻って美術学校で絵画を学び、ギリシャ生まれの小説家・小泉八雲らの影響を受けた。22歳の時に再来日し、文芸思潮の白樺派の中心メンバーだった柳宗悦(むねよし)ら当時の芸術家や文化人と出会った。明治44年以降は陶芸の道に進み、9年後に帰国した際は窯を築いて創作活動を進めた。
 近代美術館では今年がリーチ生誕130年目にあたるのを記念し、日本民藝館(東京都目黒区)が所蔵するリーチの最初のころから晩年までの陶磁器を中心に、木工作品などを含めて約200点を展示。国内初公開のリーチと柳の往復書簡も並べている。
 開館は25日までの午前9時半~午後5時。休館は月曜と祝日の翌日。入場料は大人1000円、高大生650円、小中生450円。
 25日午前11時~午後4時は羊毛で器を作るワークショップ「動物模様の羊毛うつわ」がある。対象は小中学生と保護者。材料費300円。申し込みは12日必着で同美術館ホームページから。問い合わせは近代美術館☎077(543)2111。

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