彦根市芹橋1丁目の明治期の建物が並ぶ一帯に、約120年続く湯葉の専門店「大半(だいはん)」がある。
現店主・梶田正喜さん(64)の曾祖父(半四郎)が、明治中期に旧四番町(現・本町1)で創業し、名前の「半」から店舗名を大半に。昭和30年ごろに現在の芹橋に移り、同50年ごろに梶田さんが祖父(半四郎)の後を継いで三代目となった。
石製の台に専用の湯葉鍋(直径50㌢・深さ5㌢)を並べて炭火で温める昔ながらの製造法を採用。大きな鍋を使って大量生産をする方法と比べて、歯ごたえや味に微妙な違いが出るという。梶田さんは「炭火で作るというのが妙でしょう」と語る。
材料は大豆と水のみ。毎朝6時から美紀子夫人(62)と二人三脚で作っており、午前中に生湯葉、午後に乾燥湯葉を仕上げている。生湯葉でも冷蔵庫で保存すれば5日はもつという。梶田さんは「湯葉はあまり食卓にのぼらなくなったが、そのまま食べる以外にも使い方は色々ある」と話す。
生湯葉が500円パックと1000円パック、乾燥湯葉が200円~。生湯葉は店舗前に黄色の旗が掛かっていれば在庫あり。オープン時間は午前9時~午後6時。日曜・祝日休み。発送もできる。問い合わせは同店℡0749(23)2533へ。(文=山田貴之)
1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
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