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2013年4月20日土曜日

過半数の彦根市民よ 投票へ行こう

 彦根市長選挙はあす投票日を迎えるが、投票率は各陣営とも「過去最低」ラインを予想。市選管でも最低だけは避けたい考えで、啓発活動を強化しているが、さていかに・・・。
 過去の市長選の投票率は官選から選挙制に移行した昭和22年4月5日が最初の選挙で72・38%。その時の市長が公職選挙法違反で直後に辞職し、その4カ月後に行われた選挙が29・76%で、これが過去最低となっているが、当時は戦後の混乱期であり、実質の最低は前回(平成21年4月26日)の44・89%。現職・新人5人による乱立選挙だったにもかかわらず、最低を更新してしまった。今回も目立った争点がなく、3人という顔ぶれのため投票率の低くなることが憂慮される。
 彦根の場合は市長選のみならず、国政や知事選においても県内で最下位を争う投票率の低さで、近々では昨年末の衆院選が全市町で愛荘町に次いで2番目の低さだった。
 投票率が低い原因としては、これまでに本紙がコラムや座談会で指摘している通り、自己以外の他や公に関心が無い「殿様文化」の市民性があげられるが、特に流入人口の大半を占める20代、30代の若手世代の政治への無関心も原因の一つである。
 国民は政治家に対して悪い評判を抱き、苦言を呈する一方で、要求だけする傾向があるが、苦言や要望は投票行動を終えた市民の権利ともいえるし、投票しない者は政治的発言の機会を自ら放棄したともいえるのではないか。
 若者らに投票所に行かない理由を聞くと、「投票日は用事があり忙しい」「入れる人がいない」「私の1票で何も変わらない」などという屁理屈としか言いようがない答えが返ってくる。
 投票については、期日前投票の制度があるし、投票行動にかかる10~20分の時間が無いはずがない。また各候補とも政策や個性が異なっており、入れる候補は必ずいるはずだ。さらに、入れたい候補の政策を知って他人に賛同を呼びかければ、1票がどんどん広がることにもなる。
 投票所に行くか迷っている若者を中心にした過半数の彦根市民の皆さん。さぁ、投票所へ行きましょう。明日の彦根を良くするために・・・。【山田貴之】

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