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2014年5月31日土曜日

袋町や銀座も登場の短編小説集発刊 木村泰嵩さん

 彦根市など公立中学校で国語と社会の講師をしている木村泰嵩さん(57)=多賀町=が、彦根など県内を舞台にした短編小説集「近江の物語を君に捧ぐ」を刊行した。
 木村さんは「物心がついた時期から彦根が憧れのまちだった」と言い、作品にも彦根にちなんだ地名が登場する。ほかにも、多賀や近江八幡、長浜、今津、大津なども出てくる。
 作品は9編から成っており、そのうち「花瓶」では袋町での客とママ・店員との物語を、「月の雨」では銀座商店街のうどん屋を想定したストーリーで廃業となった店舗も登場してくる。中には滋賀県文学祭で芸術文化祭賞を受賞した「胸の中に雨は降る」もまとめられている。
 木村さんは「銀座や袋町は、どちらも好きな場所。賑わっていた昔に戻ってほしいという気持ちも作品に込めた」と話している。308ページ。出版元はレーヴック(東京都渋谷区)。1500円(税別)。県内の主な書店で販売している。

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