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2014年5月7日水曜日

西明寺の二天門にスタンプ、金剛輪寺 百済寺でも

 彦根署は4月30日、甲良町池寺の西明寺境内にある重要文化財の二天門(にてんもん)に落書きがあったと発表。器物損壊の疑いで調べている。
 発表によると、寺の職員が同日午前7時半ごろ、二天門を掃除していたところ、柱の貫(ぬき)部分などに、縦6㌢・横1㌢の大きさで「東京」「小岩」「こすげ」と黒色の油性スタンプが計5カ所に押されていたという。そのうちの1カ所は「千社札」を禁じた張り紙に押されていた。前日の午前7時半ごろは異常なかったという。
 二天門は、応永14年(1407年)に建造され、脇には時国と増長と呼ばれる二天王立像が立っている。西明寺は元亀2年(1571年)に織田信長の配下によって焼き討ち被害にあうが、二天門と立像は本堂や三重塔と共に難を逃れている。
 同寺の中野英勝住職は「室町時代から代々引き継がれてきた貴重な文化財に、とんでもないことを」と憤慨していた。落書きは同日、アルコールで落とされたが、一部が消えずに残ったままになっている。同寺ではこの日から職員が見回るなどの対応をとっている。
 西明寺を含む湖東三山では6月1日まで本尊を同時公開しているが、ほかの愛荘町の金剛輪寺、東近江市の百済寺でも門に同じスタンプが押される被害が出た。同一犯とみられる。

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