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2015年9月14日月曜日

斬新な観光戦略を打ち出せ

 小生は、彦根の観光戦略に欠けている点は「斬新さ」と「ユニークさ」だと確信している。
 彦根城・ひこにゃんのお陰で観光客数はそれなりの安定路線にあるようだが、まだまだ「ごみだけ落ちて金が落ちない」状況が続いている。
 「金を落としてもらう」ためには宿泊客数を増やす必要があるが、伸び悩む原因は宿泊施設の不十分さはもちろん、彦根城・ひこにゃんに代わるだけの第2の要素がいつまでたっても表に出ていないからである。
 ▽金沢のような寺院群に▽荒神山古墳を観光地に▽パラグライダーなど遊興施設を活用▽多景島など琵琶湖を回遊▽佐和山など城跡巡り▽仏壇街や中山道の散策―など、要素はいくらでもある。湖東三山や多賀大社、そして長浜や近江八幡などを含めて広域に考えれば、更にその要素は増えるはずだ。
 これまでにも情報誌への掲載や広域の協議会設立などで観光振興を目指してきたが、目立った成果は得られず、いずれも頓挫した感は拭えない。
 観光振興で成功しているまちの共通点はPRのうまさだが、自虐的な視点やターゲットを絞った戦略など、いずれもそのPR方法には「斬新さ」と「ユニークさ」が目立つ。彦根の場合は行政職員を中心に、まだまだ斬新でユニークな発想を嫌う資質があるようだが、今は起死回生的な発想の転換が必要な時期にある。
 これまでに何度も指摘している通り、彦根は観光のまちであり、市の最重要施策は福祉ではなく、観光である。
 大久保市長がもし、いまだに勘違いしているようなら、早急に改めるべきだ。市の中南部、湖東地域を含めて、観光振興に総力をあげるべきだと再度求める。【山田貴之】

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