2015年9月28日月曜日

茶人・井伊直弼のすべて 茶湯一会集や直弼自作の茶道具も

 彦根城博物館は18日~特別展「一期一会の世界 大名茶人 井伊直弼のすべて」を開く。
 直弼は幼少期から茶の湯に親しみ、青年期にはその傾倒を深め、特に武家の茶として知られる石州流の始祖・片桐石州(1605~73)の茶の湯を学んだ。直弼が31歳の時の弘化2年(1845)には「入門記」を執筆し、一派を創設。その後も茶会の心得やお点前の作法などの書物を書き、安政4年(1857)にはその集大成として「茶湯一会集」を完成させた。
 直弼は、精神性の重要性を説いた千利休(1522~91)の佗茶も学び、茶湯一会集の序文に記された「一期一会」の言葉は利休が語った言葉を参考にしたとされる。
 特別展では直弼自筆の書物や自作の茶道具、利休と石州ゆかりの書物や茶道具を計96点展示する。主な作品は茶湯一会集、千利休が園城寺(三井寺)の鐘にちなんで製作した竹製の花生け、直弼が注文を付けて塗師・中村宗哲に作らせた12個の薄茶器、直弼が作ったカニやサザエなど7種類の楽焼のふた置き=写真、直弼が入手した日光名産の桶・曲物を水指にアレンジした作品など。
 開館は10月20日までの午前8時半~午後5時。展示品を説明するギャラリートークは26日午前11時~と午後2時~。
 特別展に合わせて、彦根城博物館で19日午後2時~「井伊直弼の茶の湯」をテーマに、10月3日午後2時~「井伊直弼ゆかりの茶道具」をテーマに講演会がある。19日は講師が静岡文化芸術大学学長の熊倉功夫さん、受講料500円。申し込みは同館☎(22)6100。3日は講師が同館学芸員の奥田晶子さん、資料代100円、当日先着60人。

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