2012年8月22日水曜日

ミャンマーと非人道国家・中国

 ミャンマー(ビルマ)の民主活動家・アウンサンスーチーさんの人生をえがいた映画「The Lady アウンサンスーチーひき裂かれた愛」を鑑賞した。
 映画は、スーチーさんが幼少期のころ、父親でビルマ独立のために尽力した「ビルマ建国の父」・アウンサン将軍が暗殺される場面から始まる。その後、結婚した英国人のマイケル・アリスと二人の息子との英国での生活、母親の病気のため帰国し民主化運動を先導、軍事政権による民主活動家の弾圧とスーチーさんの自宅軟禁、ノーベル平和賞受賞、マイケルの死、自宅軟禁解除までの波乱の人生をえがいている。
 欧米の経済制裁や国際世論の批判を受けて、ミャンマーの軍事政権は最近になって少しずつだが、民主化の方向へ進んでおり、スーチーさんも今年4月に国民民主連盟(NLD)の議員となっている。
 しかし、スーチーさんの帰国前後や自宅軟禁の間、軍事政権下では民主活動家への虐殺や拷問など残虐行為が行われたことも忘れてはならない。
 これは何もミャンマーだけに限らず、16日の新聞には「中国のチベット自治区で僧侶ら2人が当局への抗議のため焼身自殺」との記事も載っていた。中国ではチベット自治区やウイグル自治区などで弾圧が続けられているほか、民主活動家が厳罰に処されていることも見逃せない。ミャンマーで虐殺などが行われていたころの最大の支援国も中国であった。
 「人道」という観点から考えた場合、悪はどちらだろうか。中国という誤った政策を遂行する国をいかに改めさせるか。「友好」も理解できるが、真の友好を目指すなら、中国が最も嫌がるであろう「干渉」を強めるべきだ。ただ、日本国民は親中派が多い民主党政権には誰も期待していない。近く誕生するであろう次の政権は、外交の中でも特に対中戦略を最優先に考えるべきだ。   (山田貴之)

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