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2013年3月11日月曜日

彦根城いろは松などで こも外しと「酒の洗い汁」散布

 冬ごもりの虫が出てくる「啓蟄(けいちつ)」の時期の風物詩、松のこも外しが5日、彦根城内で行われた。
 いろは松、金亀児童公園、玄宮園、天守前広場の計約100本の松を害虫被害から守るため、昨年11月7日にこもが巻かれ、この日は彦根城管理事務所の職員9人が固定していた縄を切り、手際よくこもを外していた。
 外されたこもにはクモなどの虫が付いていた。こもは清掃センターで焼却される。
岡村本家が提供
 彦根城のいろは松と金亀児童公園で7日、松の保護のため酒を造る過程で出る汁が散布された。
 この汁は、酒を絞る際に使う袋を洗った時に出た乳白色の汁のことで、樹木医によると、この汁をまくことで土壌が活性化され、松の成長に役立つという。
 彦根城内では昭和33年から毎年この時期に実施しており、今年も彦根城管理事務所の作業員11人が、岡村本家(豊郷町)から譲り受けた汁約1200㍑をいろは松と金亀児童公園にまいた。
 そのうち、いろは松には樹齢100年以上が19本、100年以下が14本あり、作業員はバケツに入った汁を1本ずつの根元に数㌢の穴を掘って散布。その場所からはほんのりと酒の香りがしていた。

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