彦根りんごは、中国から伝来し彦根で栽培された和りんごの一種。江戸時代に彦根藩主も食し、徳川将軍家にも献上されたという。昭和半ばに途絶えたが、市民有志らによって平成15年に「彦根りんごを復活する会」が設立。同会などでは同18年11月に市有地約1900平方㍍を借り受けて農園を整備し、「平成」15本、「文化」と「芹川」9本ずつの計3種類の彦根りんごの苗木を植えて育ててきた。平成20年に初めて実をつけて以降、収穫祭をしている。
今年は「裏年」だったため、「文化」の木3本にしか実がつかなかったが、市内5小学校の小学生約400人と大人100人が参加し、ゴルフボール大のりんご約700個を収穫。参加した城西小4年生の西畑孝祐君(9)は「甘酸っぱくておいしかった。また来年も参加したい」と話していた。収穫後には隣の芹川公園で、彦根りんごピザや流しそうめんなどを食べて楽しんでいた。
なお同会は彦根りんごで作ったジュースと酢を今月から発売。ジュースは180㍉㍑で350円、酢は200㍉㍑で700円。彦根キャッスルリゾート&スパと彦根りんご園(西今町)で販売している。
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