昭和20年に原爆が投下された広島で焼失せずに残った「被爆桜」の苗木が、育てられてきた安田女子中学高等学校(広島市)から彦根市立若葉小学校に贈られた。1日に同小6年の授業で披露される。
安田女子は被爆時、校舎が壊滅状態となり、爆心地から2・1㌔離れた場所の兵舎跡に学校が再建された。同校によると、そこには桜の木が残っていて、樹齢70年を超えるいまでも、毎年きれいな花を咲かせているという。同校生徒会は、被爆桜の2世を育てる取り組みをし、今年3月に20本の苗木を育てることに成功。山形県から熊本県まで全国12校に1本ずつ贈った。
若葉小は、校内で樹木を育てたり、どんぐりを発芽させて荒神山に植えたり、環境保全の活動を熱心に取り組んでいる。同小では安田女子が全国に桜の木を贈呈したことを知り、「送ってほしい」と要請。4月30日に同小に届き、鉢に入れ校庭に置いていた。県内では同小のみ。
被爆桜の苗木は高さ約140㌢。若葉小では、この被爆桜の苗木を「平和教材」として活用し、葉が落ちた10月ごろに校内に植える。山田孝教頭は「今後は児童たちが育て、3世作りをしていきたい」と話している。
1日は被爆桜について同小教諭がまとめた教材を使い、6年2組の児童に、道徳の授業の一環として、「平和」の大切さを教える。
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