2010年2月10日水曜日

片山善博・元知事 地域振興の方策解説「ミッション考えよ」

 元鳥取県知事で慶大教授の片山善博さんが6日、「地域社会をどう活性化するべきか」をテーマに講演。斬新な政策を進めた改革派知事としての経験を交えながら地域振興の方策を解説した。
 片山さんは、三位一体改革と構造改革を例にあげながら「多くの国民が中身を定義づけされていないで言葉に踊らされてきた。キーワードの定義を明らかにして共有させる必要がある」と述べた。
 地域振興策の一つとして国が進めた市町合併に関しては、「狙いと結果に違うところがあり、(合併した市の)住民の多くが否定的評価を持っているのではないか」と分析。「物事にはミッション(任務・使命)がある。自治体は市民のためにあり、(合併について)国から尻を叩かれて住民抜きで進めた。副作用の検証が必要だったのではないか」と持論を展開した。
 公共事業についてはダム問題を例にあげ、「建設費より河川改修の方が安いのならダム建設はミッションに反している」「政治家や建設業者にとっては良いが、市民のために必要かを考えなければならない」と語った。
 講演後、来場者が「住民はどうあるべきなのか。情報をどこで知れば良いのか」と質問。これに対し片山さんは「住民一人一人が自治体の為政者をつくっている。国政に関してはヒートアップするが、市議会には関心がない」とし、「市議選の際は近所の付き合いよりも、人物や政策で選ぶことが必要だ」とアドバイスした。
 講演会は彦根青年会議所(藤田武史理事長)主催で開かれ、約250人が来場。講演後は片山さんをアドバイザーに、藤井比早之副市長や藤田副理事長らとの意見交換会も行われた。

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