2011年7月25日月曜日

リーダーの資質と条件

 女子サッカー・なでしこジャパンの世界一と、民主党政権による政治危機をてんびんに掛けた場合、そこには優れた指導者と、そうではない指導者との違いがくっきりと表れているようだ。
 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、選手時代などでは横着さが目立ち、ロッカールームでは服やズボンを脱ぎ捨てたままで、散らかし放題だったが、監督就任後は、身だしなみや加齢臭対策を気にかけるようになったという。つまり、監督という責任あるリーダーの立場になったことで、自己を探究し、欠点を改めることに努めたのであろう。
 また、なでしこジャパンは21人の女性集団だったが、佐々木監督は決して「男の優位性」を表に出さず、各選手を信頼し、その資質や自主性を尊重しながら指導にあたってきたようだ。同性ならまだしも、異性の集団を束ね、世界一に導いたその手腕は正に「偉業」であり、いかに他者を見抜く洞察力と、尊重しながら動かすという懐柔さが優れていたかがわかる。
 さらに、国家への誇りや日の丸を背負いながら選手と共に戦う、いわば自己犠牲の無私の精神が、日本女子サッカーの監督としてあったに違いない。
 ほかにも、監督としてや女性集団の中での孤独に対する忍耐力、日本代表監督を務めるという冒険心またはチャレンジ精神が旺盛であったのであろう。
 翻って、政治の世界の現リーダー・菅直人首相は、自己を改めようとせず、責任感もなく、閣僚を信頼せずに独断専行を専売特許としており、世論を見抜く洞察力に欠け、国家観も薄い人物である。
 菅さんについては、間もなく辞めるであろうから、その時にまた書くが、今の日本は企業や学問、スポーツの世界には優れたリーダーがおられるが、国を統治する機関の政治(実質は霞ヶ関の官僚か)のリーダーが現在の永田町には見当たらない。政界再編か解散総選挙による新たなリーダーの出現こそが、危機の中にあるこの国の将来にとってプラスになると思うのだが。さて、いかに・・・。【山田貴之】

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