建築や環境デザインを学ぶ全国の学生たちが、今月6日から竹生島(長浜市)に入って芸術作品を製作。10日に完成させ、翌日には船上プレゼンテーションが行われた。
建築とアートの組み合わせで歴史のある地に新たな芸術を創出しようと、建築や芸術、環境学を教える全国の大学教授らによるNPO法人アートアンドアーキテクトフェスタ(AAF)が主催。
昨年は奈良県の平城京跡で行われ、2回目となった竹生島には滋賀県立大を初めとした全国の大学生や院生約50人らが参加。竹生島の宝厳(ほうごん)寺本堂前や三重塔前など8カ所に分かれ、木材や竹などを使った芸術作品を長浜市内で合宿をしながら5日間かけて作った。
翌日には一般の参加者が長浜港から竹生島に向かい、作品を視察した後、船上で学生がグループごとに発表。専門家の講評と審査が行われた。作品は12日に撤収され、最優秀と次点の作品は長住建設(長浜市)に展示されている。
AAF代表理事の古川きくみさん(26)=京都市=は「芸術作品をつくるには難しい場所だったが、憧れの土地で実現できたことに満足しています」と話した。
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