川嶌さんは、平成23年10月に大津市内の中学生がいじめを苦に自殺したことを受け、マスコミや世論の批判の対象となった多くの教師を元気づけようとの思いから「教育のあり方」をまとめることにした。
本は、▽教育、教育者とは何かの再確認を▽家庭教育は社会教育概念から切り離して特別の教育領域とするべきでは▽親と先生の関係は根本から見直すべきでは▽先生たちには子たちと遊べる余裕を持ってもらうべきでは▽教育委員会にはこういう支援をお願いできないか―の5章で構成。哲学者や教育分野の専門家の著書を活用しながら、解説している。
そのうち、親と教師の関係について「毎日、子どものことを思っている親と先生が徹底的に触れ合うことからだと思います。顔を合わせる、交わる、話す、声をかけ合う・・・を提起したい」「時には火花を散らすこともあっていい。火花を散らしながらも、せめて親と先生に一つでも共感し合えることが見つかれば万々歳」などと記している。
川嶌さんは「(いじめなどの問題を)花火のような一過性で終わらせてはならない。市民の皆さんが教育についてもっと関心をもってもらえるきっかけになったらと願っている」と話している。本はB5判、64ページ。希望者は川嶌さん☎(22)5323。
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