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2010年9月5日日曜日

「中国人から見た日本人」聖泉大学の李艶教授、日本の自殺増と教育崩壊の原因指摘

 聖泉大学の李艶(り・えん)教授が1日、西地区公民館(彦根市本町)の福寿大学で、「中国人から見た日本人」をテーマに講演。日本の自殺者が多い原因や教育現場の崩壊を紹介した。
 李教授は、受講生に日中の違いをたずねたうえで、政治的仕組みや国民性、価値観などの違いをあげ、その理由について「文化の違いだ」と説明。「文化が、その国の人が共有する価値観を作り出す」と話した。
 また、中国人が目立つことや自己主張することを美徳としている一方、日本人は他人との調和を図る集団主義的文化を尊重していると解説。そのため、日本人は他人との関係を気にし、それが自殺につながる原因にもなっていると指摘した。
 日本の教育問題については、「ゆとり教育が日本の若者をおかしくした」とし、「ゆとりは大事だが、基本が出来ていないのにゆとり教育を行うのは逆行」「大学は遊びの場と化しており、大学では1年生のときに基礎教育をしている。子どもたちは被害者だ」と批判。そのうえで、中国の子どもたちは相当激しい競争の中におり、「教育に対する考え方に大きな違いがある」と述べた。

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