2010年9月8日水曜日

高宮町・丁田遺跡で縄文時代最高級の装身具「翡翠大珠」県内初めて出土、湖東地域が北陸と近畿の窓口?

 彦根市教育委員会文化財課は6日、高宮町の丁田(ちょうだ)遺跡で、縄文時代の最高級の装身具・翡翠大珠(ひすいたいしゅ)が出土したと発表。翡翠大珠の発見は県内初、近畿でも天理市の布留(ふる)遺跡など3カ所のみで、極めて貴重。
 丁田遺跡は、ビバシティ彦根の東側で宅地開発が行われている東西約500㍍・南北約200㍍のエリア。平成20年の第一次調査では平安時代の遺構が発見。今回は遺跡内の約1296平方㍍で、昨年12月21日~今年2月26日に発掘調査が行われ、縄文時代中期の竪穴建物跡、埋設土器、石皿が出土した。
 発見された翡翠大珠は、長さ4・05㌢×横2・17㌢×最大厚さ1・28㌢、重さ約20㌘。土器が埋設された遺構の中にあった。翡翠の原産地は北陸地方を中心に東日本に多いことから、縄文時代中期末に北陸からもたらされた可能性が高く、近畿地方の集団が湖東地域を窓口として東日本と交易をしていたことも想定できる。
 埋設土器の出土は、特殊な祭祀を兼ねていると考えられており、土器から幼児の骨が見つかった遺跡もあるため、乳幼児の墓だった可能性もあるという。
 考古学が専門の京都大学大学院の泉拓良(たくら)教授は「翡翠の中でも大珠は、縄文時代で最も高級なもの。丁田遺跡が非常に重要な場所だったことがわかる貴重な発見だといえる」と話している。

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