2010年12月29日水曜日

能「翁」のテーマ展 「白色尉」や井伊直恒作「寿老人図」など彦根城博物館で元日~、具足飾も

 彦根城博物館は来年の元日から、能の演目「翁(おきな)」に関するテーマ展「翁―新年を寿(ことほ)ぐ」を開く。ギャラリートークは8日午後2時~。
 「翁」は正月や祝賀の際に演じられる能で、翁の面を着けた演者が神となり、天下太平・国土安穏を祈とうし舞いを披露する。その時の能面は、人間の老人役や、神または神の化身など神聖化した役に使われる。
 テーマ展では、翁やそのほかの面、能装束、絵画など新年を祝うにふさわしい作品17点を展示。そのうち、主役の翁が着ける面「白色尉(はくしきじょう)」(室町時代)は、ボウボウまゆと呼ばれる綿毛で作ったまゆ毛と、晴れやかな笑みを見せる表情が特徴。
 井伊家の菩提寺・清凉寺の第六世住職・東溟弁日(とうめいべんにち)が賛を書いた「寿老人図」は彦根藩六代目藩主・直恒(1693―1710)の作品。七福神の一人、長寿を表す神を描いており、長く伸びた頭にうちわや杖を持ちながら、楽しげに小躍りしている。2月1日までの午前8時半~午後5時。高校生以上500円、小中学生250円だが、市内の高齢者や子どもなどは証明証提示で無料。
井伊直弼の「具足飾」
 彦根城博物館は来年の元日から10日まで、恒例の正月行事として「具足飾」を展示する。
 武士が出陣やがい旋など祝い事の際に、よろいを飾る風習は室町時代から始まったとされる。江戸時代には飾り方に形式があり、正月には具足や太刀、弓具が飾られた。それらの前には鏡もちが供えられ、正月11日にそのもちを開いて食べる習わしがあった。
 同博物館では、井伊家十三代藩主・直弼が着用し、かぶとに金箔押しの天衝脇立(てんつきわきだて)をつけた藩主象徴の具足「朱漆塗紅糸威縫延腰取二枚胴具足」を展示。ほかに、いずれも江戸時代の太刀や弓具、燭台、三宝も並べる。開館は午前8時半~午後5時。入館料が必要。

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