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2011年4月28日木曜日

かいぜ寮に登り窯が完成 服部章さん製作、田村一二さんの言葉から「賢愚窯」 かすみ会

 彦根市海瀬町の障害者施設「かいぜ寮」に、登り窯が完成し、23日に火入れ式が開かれた。
 かいぜ寮は社会福祉法人かすみ会が団体設立に合わせて平成3年に創設。2年後には職員らがレンガ製の登り窯を製作した。しかし、老朽化で上部が崩れかけていたため、2年前に解体。信楽焼で窯作りを手がける窯業家・服部章さん=甲賀市=に依頼し、同会の創立20周年に合わせて、昨年11月から新しい窯を作ってきた。
 完成した窯は長さ約5㍍、幅約3㍍、高さ約90㌢~1㍍20㌢。粘土で作られているため、熱効率が優れ、焼き物全体に熱さが浸透するという。名前は賢愚(けんぐう)窯で、県立近江学園(大津市)などの施設の創設に関わった故・田村一二(いちじ)さんの「ここは愚者の遊ぶところ 賢者も来たりて遊ぶべし」の言葉から名付けた。
 火入れ式では、今月9日に地域住民17人と入所者が作った陶芸作品が窯の中に入れられ、利用者と地域住民2人ずつが火を付けたわらを窯に入れた。5月10日に窯出しが行われ、作品は6月5日の「かすみ会まつり」で披露される。
 賢愚窯は今後、入所者のほか、地域住民にも開放するという。見学自由。

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