2012年9月28日金曜日

小野町太鼓踊り 2時間の完全形76年ぶり奉納へ

 彦根市小野町に伝わる市指定無形民俗文化財(平成5年2月3日指定)の小野町太鼓踊りが、小野町八幡神社の修繕を記念し29日に奉納される。正式な踊りの形の披露は、昭和11年以来実に76年ぶりとなる。
 小野町太鼓踊りは、文政6年(1823)の銘がある締太鼓の胴部分が町内に残っていることから、江戸末期にはすでに行われていたとみられる。豊作への感謝や小野町八幡神社の修繕などの際に不定期に踊られていたとされ、踊りの構成は行進の「道行き」で会場入りした後、「場ならし」を経て、「豊年踊り」「綾(あや)踊り」「こきりこ踊り」の3部からなり、計約2時間の長丁場。
 昭和11年に地元の若衆が披露した後、途絶えたが、同30年代に青年団が30分の短縮バージョンで復活させ、同49年には小野町太鼓踊保存会が結成されて伝承に努めてきた。平成19年には完全な形の踊りを目指し、同保存会の中に復元委員会を設置。昭和11年時を知る高齢者の助言や当時の写真=写真下=などを参考に完全な形を復活させた。
地元住民23人が披露
衣装も昭和11年時の再現
 76年ぶりに踊りを披露するのは、小野町内の小学4年生から70歳代の23人。そのうち踊り子13人、鉦(かね)2人、音頭8人の3役に分かれて、今年6月から毎週日曜に練習をしてきた。当日着る衣装も昭和11時に撮影された写真を参考に再現し全員が身につける。
 同保存会会長で小野町自治会長の林定信さん(56)は「ここまで苦労もしたが、何とか復活できるまでこれた。まだまだ完全な形ではないが、次世代に伝えるためにがんばりたい」と話している。
 同保存会では町外以外での公演も受け付ける。問い合わせは林さん090(3267)5312。
小野町八幡神社で29日
 29日に76年ぶりに披露される小野町太鼓踊りの日程は以下の通り。午前11時~「道行き」で行進し、午後0時半~小野町八幡神社で踊り開始。休憩をはさんで同3時ごろまで奉納する。終了後に秋例祭、もちまきがある。境内では町内で収穫された新米や野菜、地酒の販売も。抽選会もある。雨天時、踊りは短縮して拝殿で行われる。
 見学自由だが、駐車スペースが少ないため、近江鉄道などで来場を。問い合わせは林さんへ。

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