めでたい図柄の吉祥文様は、鳳凰や獅子、仙人など神話や伝説、仏教に由来する想像上の存在がある。ほかにも鶴亀、シカ、とんぼ、ボタンや菊など草花、松竹梅などがある。井伊家の家紋である橘も永遠の命をもたらす果実として珍重された吉祥の一つ。身の回りの道具としても扇は別名・末広という通り、次第に栄えていくことを意味している。また門に張られるしめ縄は魔を退ける吉祥の物とされる。
テーマ展では、中国・清朝の官服を仕立て直して龍と鳳凰を組み合わせた江戸時代の能装束の側次(そばつぎ)、金地に多くの果実を実らせた橘を描いた扇、前輪と後輪(しずわ)に蒔絵でしめ縄を表した鞍=写真=など33点を展示。開館は午前8時半~午後5時、29日まで。
0 件のコメント:
コメントを投稿