2013年6月25日火曜日

故・井伊文子さんらへの思い込めた短歌集、豊郷の西山美枝子さん

 豊郷町八町の西山美枝子さん(91)がこのほど、歌集「お浄土も春ですか」を自費出版した。
 西山さんは昭和49年から短歌を作り始め、その5年後に豊郷短歌会に入会したのを機に故・井伊文子さんに師事。平成11年には最初の歌集「野の径(みち)」を発刊した。同16年に井伊さんが亡くなった後は島野達也さんから指導を受けてきた。
 2作目となる歌集では、西山さんが平成11年から同24年までに作った短歌約600首のうち、島野さんが選んだ400首を、「歳の重み」「面影を追ふ」「病む時は」「チョコレート」「もう春ですか」など23のテーマごとに収めている。
 作品のうち「『お浄土ももう春ですか』写真さへ明るい部屋にて夫との会話」は、平成21年に亡くなった夫の遺影に呼びかけている様子が表れており、今回の歌集の題名にも使われている。また「『一期一会』亡き師の書かれし茶碗なれば茶だまりに残るみどりのかなし」は、短歌の指導を受けた井伊さんへの思いが込められている。
 西山さんは「短歌は趣味として始めた日記のようなもの。自分の無力さを顧みず、おこがましい限りですが、歌集を編みました」と話している。また島野さんは「今回の歌集の歌の大半は世に言う後期高齢者の時期に詠まれたことになるが、老いの嘆きの歌は見当たらない。お人柄を背景にした生命力豊かな歌の数々を是非、味わって欲しい」とコメントしている。本はA5判、159ページ。出版元はサンライズ出版(鳥居本町)。

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