27日には220人が参加。県内の学校教員らによる滋賀便教会や滋賀掃除に学ぶ会の活動報告、関西ブロック長で滋賀ダイハツ販売代表取締役の後藤敬一さんの講演後に、鍵山さんが登壇。昭和51年にイエローハットの経営を見直し、それまでの売り上げを落としたエピソードを紹介し「人間はすごい力を持っている。極限まで追い込んでいくと、かつてない力が湧いてくる」「安閑(あんかん)とした世の中で生きないでほしい。私利を去った上での覚悟と決断をした時、飛躍的成長を遂げることができる」とアドバイスした=写真。
本紙記者も掃除に参加
28日に行われた彦根城内のトイレ掃除に小生も参加。記者業を務めていると、どうしても高慢になりがちであるため、精神面をもう一度、鍛えようと思って一念発起。
当日は午前6時に東高に集合し、開会式を経て城内へ。小生は天秤櫓と太鼓門櫓の間の男子トイレを担当することになった。黄ばんだ便器を前に少しちゅうちょする気持ちもあったが、ここは覚悟を決め、まずはスポンジで便器内を掃除。時間の経過と共に、いつのまにか便器に素手をつけ、便器内をのぞき込みながら、スポンジをタワシやドライバーに持ち替えて、便器の内側や排水口など、普段は清掃員が掃除していないであろう個所を無我夢中で掃除していた。便器の後には壁、床の掃除と続き、予定時間の1時間半はあっという間に経過した。
このトイレの掃除活動は今年で6回目だが、参加者は1000円(朝食付き)を払っている。なぜ参加費を支払ってまでトイレを掃除するのかという疑問があるかもしれないが、主催の日本を美しくする会によると▽謙虚な人になれる▽気づく人になれる▽感動の心を育む▽感謝の心が芽生える▽心を磨くことができる―という。皆さんも今後、トイレ掃除をする際、便器の中をのぞかれてはいかがだろう。まずは見えない汚れに気づくことができると思う。
なお、イエローハットの鍵山さんは社長時代、社員が用を足す隣で自ら便器の掃除をし、最初は疑問に思っていた社員に少しずつ広まり、最終的には全社員に浸透。その取り組みはほかの企業に広まり、平成5年には同会が結成。同会傘下の掃除に学ぶ会は国内120カ所、海外4カ所が登録している。(山田貴之)
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