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2011年11月24日木曜日

夜回り先生・水谷修さん熱弁「子どもは叱るよりも褒めよう」

 児童虐待防止月間のイベントの一環で20日、夜回り先生として知られる水谷修さんの講演会がビバシティホールで開かれ、水谷さんは、非行に走ったり、薬物中毒となった若者を更生してきた経験談を紹介しながら、子どもとの接し方をアドバイスした。
 水谷さんは、いじめられたり、不登校になったり、非行に走る子に共通している点として、子どもの前で父親や母親が陰口を言ったり、夫婦げんかをしていることをあげ、「これでは人を信じなくなり、心を病んでしまう」と解説。現代の大人が子どもを褒めることよりもしかることが多いことにもふれ、「しかられることで、子どもは追い込まれて不登校になったり、非行に走ったりする」「子どもの生きる力を奪っているともいえ、1日10個褒めるという家庭・学校づくりを」と提案した。
 夜に眠れない子どものそばには必ず、携帯電話(メール)やインターネット環境があることを指摘し、「親が何の管理や指導をしないで子どもに与えることは、3歳児に包丁を持たすよりも危険だ」と警告。「メールやネットの言葉で真の友情や愛情が生まれるはずがなく、他人を傷つけることで心を病む」「心を病ませないためには体を疲れさすことが必要だ」と述べ、子どもにメール・ネットをさせない環境づくりと体を動かす運動をすすめた。
 講演会は彦根市が主催し、保護者や教育関係者、中学生ら360人が参加した。

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