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2014年9月1日月曜日

「滋賀県立大学にバルブ学科を」市が提案、学会設立後に正式申請へ

 彦根の三大地場産業の一つ、バルブの更なる振興を図るため、彦根市が八坂町の滋賀県立大学にバルブに関する学科などの設立に向けた提案をしていたことがわかった。27日に市役所で開かれた彦根市経済活性化委員会の冒頭で市が明らかにした。
 市によると、バルブ業界の中央組織に位置する「日本バルブ工業会」(東京都港区)を中心に、バルブに関する学会の設立を目指す動きがあり、同工業会の彦根支部がある滋賀バルブ協同組合(彦根市岡町)が今年7月14日付けで、県立大学にバルブ学科の設置を求める協力依頼書を市に提出。
 これを受けて市は、職員3人が7月18日に県立大学を訪れて学内の事務局に説明。県立大学からは例として▽工学部に機械システム工学科があり、そこでバルブについての科目を設ける▽工学部内に民間企業の寄付で設立されたガラス工学研究センターがあり、同様の手法でバルブに関する研究機関を設置する―ことの提案を受けた。
 市商工課の担当者は「市としてもバルブ業界の振興に貢献したいと考えている。学会が正式に立ち上がり、協同組合などからの要請を受ければ、県立大学に協力を依頼したい」としている。
地場産業の課題報告
 彦根の三大地場産業(仏壇、バルブ、ファンデーション)の振興を目的にした彦根市経済活性化委員会の2回目の会議が27日に市役所で行われ、各業界が抱える課題が報告された。
 市が各業界の企業に訪問した調査報告によると、主な課題として仏壇が後継者問題と営業戦略・販路開拓、バルブが従業員確保と円安問題、ファンデーションが従業員確保・後継者問題があがった。
 国や県、市などに望むこととして、仏壇がイベントの開催支援を含む広報や後継者育成支援、バルブが彦根市民の認知度向上のための地場産業教育など、ファンデーションが市による産品優先使用の意見が多かった。次回は10月22日に開かれる。

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