元気計画21は平成16年度から10年間実施され、今年度からの第2次では「市民の健康寿命の延伸」と「地域と人を育む食の推進」を盛り込み、5年計画で行う。そのうち、彦根市民の平均寿命と健康な状態で生活できる期間を指す健康寿命は、滋賀県が示した最近のデータによると、男性が81・05歳と79・43歳でその差が1・62歳、女性が86・78歳と83・43で差が3・38歳となっている。
市はこの「不健康な期間」を短くするため、元気計画21の第2次では、市民の死因の6割を占める生活習慣病の発症と重症化の予防徹底を施策の柱に位置づけ、平成35年度までに▽がん検診の受診率を25%以上(現在14・6%)▽がんで亡くなる人を50%以下(同63・1%)▽骨・関節・筋肉などが弱くなって介護の危険性が高くなった状態・ロコモティブシンドローム(ロコモ)の認知度を80%(同15・1%)―にすることなどを目標にしている。
健康寿命を延ばすためやロコモ防止の主な取り組みとして、市は今年度から胃、大腸、乳、子宮頸がんの健診を500円でできるサービスを導入。また、湖東地域リハビリ推進センター(くすのきセンター内)の作業療法士・金子明美さんと市立病院の理学療法士・藤井淑子さんが考案し平成23年度から取り組んでいる金亀体操は市民の間で広がりを見せている。
そのうち金亀体操は、筋肉をほぐすストレッチや筋力低下を予防するトレーニングを中心に、心臓・肺の機能を高める有酸素運動を取り入れた気軽にできる30分ほどの動作。市内では自治会やサロンなど31グループが導入しており、体験者からは「足がつらなくなった」「足腰が丈夫になった」「血圧が下がった」などの声があがっているという。各地域での金亀体操の出前講座は無料。問い合わせは市健康推進課☎(24)0816。
彦根市は18日~平田町の福祉センター2階で、金亀体操をほかの市民に教える立場の介護予防運動指導員の養成講座を行う。対象は地域の5人以上の団体に属する市民。毎週木曜午後1時半~、11月13日まで計9回の講座がある。受講無料。申し込みは16日までに市健康推進課へ☎かファクス(24)5870。
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