朝倉さんは平成24年夏に、入社から労働争議が起きるまでの5年間をまとめた「近江絹糸『人権争議』はなぜ起きたのか」を刊行。続編となる今回の著書では、朝倉さんの記憶を元に元組合員からの当時の写真を入れながら、彦根工場で争議が始まった昭和29年6月7日から106日間の闘いと、以降の組合の歩みを紹介。当時19歳だった朝倉さんを中心に1200人が会場に集って新しい労働組合を結成してストライキに入った後、政治家やほかの労組の支持を受けながらの会社側との闘争、あっせん案を受諾した9月15日までを日記形式であげている。
朝倉さんは「私たちが闘った頃よりも、派遣社員が当たり前になった今の時代の方が労働環境は悪いのでは。それに立ち向かう人がおらず、はがゆい思いがある。自分で自分の生活を守れるのだという思いを本に込めた」と話している。
本はB5判、181ページ。発行はサンライズ出版。1728円。全国の主な書店で販売。
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