2010年6月2日水曜日

滋賀県知事選も民主・自民・共産の三つ巴の戦いへ

 今夏の県知事選に元衆院議員の上野賢一郎氏(44)が先月28日、無所属で出馬する意向を示した。共産党なども28日、元県労連議長・丸岡英明氏(61)の擁立を発表。知事選には現職の嘉田由紀子氏(60)が2月に出馬の意向を表明しており、民主党県連が支持する方針。これにより、事実上、民主、自民、共産による三つ巴が決定的となり、にわかにヒートアップし始めた。
 知事選をめぐっては、嘉田氏の政治運営に反対姿勢を示す自民党県連や県内市町の一部首長が、今月に入って対抗馬の擁立を本格化。参院議員や守山市長に出馬を打診し、いずれも断られたが、その中で県連を中心に上野氏を推す声が高まっていた。
 党関係者によると、最近になり上野氏は各選挙区内の党員らに出馬への意欲を示し、27日には後援会長で元参院議員の河本英典氏に資金面で相談。28日には県議会の自民党会派「真政会」の会合に出席し、無所属で出馬する意向を表明した。30日の県連役員会では県連会長の辞任と離党が了承された。近く正式発表する。
 上野氏や丸岡氏が立候補することについて嘉田知事は29日、「国政を目指していた人が、県政についてどのようなビジョンを示されるのか」、「共産党の言う通りに新幹線新駅やダムを中止したのに」などと話した。なお知事選の立候補者予定説明会は3日午後に県庁で行われる。
 ※(解説)参院選と同日選挙が濃厚な知事選は、参院選同様、事実上の民主、自民、共産の三つ巴の戦いとなりそうだ。
 知事選については、現職の「もったいない」に反対する県内10市前後の首長や、来春改選を迎える自民党の県議が独自候補の擁立を目指していた。しかしいずれも断られたため、その責任をとるためにも県連会長だった上野氏に白羽の矢が立ったわけだ。
 党内では当初、現職の人気と上野氏が国政一筋を示したため、擁立は困難視されていた。しかし、国政での民主党のふがいない政権運営とそれに伴う支持率低下で、上野氏も勝機を見出し、出馬に踏み切ったとみられる。
 現職の嘉田氏は、支援を受ける民主のほか、自民や共産にも支持の要請をしていたが、両党が候補者を擁立することで早速、対抗心を表し始めた。
 知事選は、参院選と同日ということで否が応でも国政の影響を受ける。上野氏の出馬表明により、全国的にもその名を知られ、現時点では優勢の嘉田氏やその陣営の尻に火がつき始めたことで、知事選は俄然、注目され始めてきた。(山田貴之)

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