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2010年6月30日水曜日

参院選・滋賀県知事選 中盤戦へ、現職リードで新人候補が猛追

 7月11日投票の参院選(滋賀選挙区・改選1)と滋賀県知事選は、全国紙の世論調査や本紙の情勢判断から、いずれも現職がリードし新人が追う展開になっている。
 参院選には自民新人の武村展英(のぶひで)候補(38)、無所属で新人の小西理候補(51)、民主現職の林久美子候補(37)、共産新人の川内卓(たかし)候補(54)が出馬している。
 【参院選】
 林候補は、民主・社民・国民新の各党支持者の大半を固め、40代以上の無党派層からも支持を得ており、有利な展開。演説会では、子育てや介護など教育・福祉分野のほか、北朝鮮の拉致問題などを取り上げ、自民を支持する「保守」層からの取り込みも図る。ただ、26日夜に稲枝地区で行われた知事候補との合同演説会では、来場者が「知事候補だけの演説を聞きに来た」と話し、林候補の演説が始まると席を立つ者もいた。郡部や農村部では保守層が多いため、林陣営では「自民の組織力は侮れない」としており、優勢な状況でも気を緩めていない。
 武村候補は、自民・公明の支持層を固めている。しかし、知名度や支援者の広がりの無さから、他党や無党派層への浸透はなく、民主候補には追いつけていない。演説会では、公認会計士としての立場から「カネ」の管理のプロを強調し、民主党の政治とカネの問題やバラマキ政策を批判している。民主候補優勢の世論調査の結果に対して、武村陣営では「(民主候補が現職であるため)当然の差で、むしろ意外に接近している」との見方を示している。中盤戦以降は、自民が弱い都市部や大津など1区を重点的にまわり、顔を売っていく。
 川内候補は共産の大半と、社民の一部から支持を得ているが、民主、自民の候補には及んでいない。
 小西候補は彦根など2区で一定の支持があるが、選挙戦をしていないため、広がりはない。
 【知事選】
 知事選には現職の嘉田由紀子候補(60)、新人の丸岡英明候補(61)、新人の上野賢一郎候補(44)が出馬している。
 嘉田候補は、民主党滋賀県連から支持されていることもあり、同党の国会議員や県議、市議らから積極的な支援を受けている。26日の稲枝地区での個人演説会では、会場に訪れた参院選に出馬している民主候補と、がっちりと握手を交わした。「子育てや環境、人を大事にする政府ができたことを歓迎する。これからも国と一緒にやっていきたい」と政権交代を支持し、民主党との連携を深める発言もあった。リードしている状況と、対抗候補が唱える「二大大橋無料化」に対して、嘉田陣営では「優勢との情報もあるが、前回(現職敗北)の選挙結果のようなこともある。我々の政策を地道に訴えていくだけだ」と抜かりはない。
 上野候補は、自民党からの支援のほか、元タレントで弁護士の現職参院議員の応援を受けるなど無党派層からの支持の獲得に懸命だ。現職の弱点とされる経済対策を攻め、「二大大橋の無料化による経済活性化」を訴えている。草津・守山など第3区や彦根など湖東地域での知名度の無さや、国政候補との混同の解消にも努めており、上野陣営では早めのビラの折り込みと広告掲載、1日50カ所でのスポットを行うとしている。
 丸岡候補は、福祉や教育、暮らしに関する政策を重点的に訴えており、共産党の支援を受けながら、2人を懸命に追っている。

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