彦根市立図書館(尾末町)は8月31日まで、彦根出身の詩人で先の戦争で34歳で亡くなった高祖保(こうそたもつ)氏=本名・宮部保=の生誕100年を記念した特別展を開いている。
高祖氏は明治43年(1910)岡山県生まれ。9歳の時に母親・富士(旧姓宮部)の故郷・旧彦根町外馬場(現・京町2)に転居。城東小、彦根中学校(現・彦根根東高)を卒業し、国学院大学入学までの13年を母親と彦根で過ごした。大学卒業後は、母の弟が経営する貿易会社に入り、その弟が急死した後、宮部家を相続し社長に。その後、結婚し一男一女が誕生している。肺炎や腸チフスで闘病生活をした後の昭和19年、34歳の時に出兵するが、翌年1月7日にビルマ(現・ミャンマー)で病死した。
今年4月24日に、高祖氏の長男・修氏が市立図書館を訪れ、遺品の図書や写真、はがきなど100点以上を寄贈。特別展では、同館所蔵のと合わせ、彦根の様子の作品などをまとめた昭和17年刊行の詩集「雪」、高村光太郎や堀口大学からの書簡、母親とのツーショットや軍服姿の写真、京町2の宮部家の写真、彦根中学校卒業アルバムなど約30点を展示。午前10時~午後6時(日曜は午後5時)。月曜休館。
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