参院選で自民党は健闘し、特に1人区では民主党に20勝8敗と勝利した。その一方で、1人区の滋賀県選挙区では自民候補が民主候補に県内全市町で敗れ、10万票以上の差を付けられて大敗した。
自民滋賀が蚊帳の外に取り残された形になった原因の一つには、自民県議を中心にした滋賀県連のまとまりの無さにある。自民県議は昨年9月に会派の運営方針などをめぐり分裂。その背景には、古参議員の横暴な言動があったとされる。参院選を控えた今年4月に再合流したものの、若手らとの内部対立は続き、選挙戦中も一枚岩ではなかった。
民主党では若手が台頭し、政府では滋賀県選出の30歳代や40歳代の国会議員が活躍している。
一方の自民党は、まだまだ古い体質を拭い去っておらず、特に滋賀県連は古参の県議や元国会議員が「支配」しているようだ。
県内の自民党員は、総裁選時の持ち票データによると、平成18年が1万5871人だったが、昨年は1万1965人まで減少。最近では1万人を割ったとされる。なぜ県民は自民党を離れるのか、古参県議らはもうそろそろ、その原因に気づくべきであろう。
来春には県議選の改選がある。自身の名誉欲を捨て、いつまでも上席に居座り続けるのではなく、若手にその座を譲り、新しい自民党づくりのために陰で貢献する―。自民県議の改心と一新こそ、瓦解した自民党の再生への一歩となるであろう。 (山田貴之)
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2010年7月17日土曜日
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