2010年7月13日火曜日

湖国は民主圧勝 自民惨敗、参院選・県知事選 女性現職が再選

 参院選・滋賀選挙区と滋賀県知事選は、共に民主党が支援した現職が圧勝し、「民主王国」としての組織力を見せつけた。一方の自民党は両選挙とも、候補者擁立に遅れをとり、知名度不足と党内のまとまりの無さから、惨敗に終わった。

民主・林 大差で再選
 参院選は、民主現職の林久美子氏(37)が次点に10万票以上の大差を付けて完勝した。選挙期間中は個人演説会を毎日2、3会場で開き、県内の国会議員や県議らを総動員し「一枚岩」での戦いを見せた。演説会では、人気がある知事選の嘉田由紀子氏と共同で演説を行い、嘉田票も着実に取り込んだ。民主党の支持率が低下していた逆風の中だったが、自民候補の知名度不足と自民陣営の組織力の無さにも救われた。
 林氏は勝利した要因について「国民の声にしっかりと応える政治をより一層進めさせてほしいという思いを、理解して頂いたのではないか」と分析。重点施策には、子育て支援の充実と、医療・介護・年金など老後の安心をあげた。
 民主党が敗北したことに対しては、厳しい結果だとしたうえで「事業仕分けやこの国のあり方を根本的に変えていこうとすることは間違っていない」「理解、共感して頂けるよう真摯に取り組んでいきたい」と述べた。
自民・武村 名前広められず
 自民新人の武村展英氏(38)は、党内が一枚岩ではなかったことから、結局、最後まで名前を浸透させることができなかった。中盤戦で民主候補優勢が報じられると、陣営の一部では諦めムードもただよい始め、最終の追い込み不足にも影響した。選挙戦では、政治とカネや民主党の未熟な政権運営を批判し、県内の衆参議員6人を民主党が占めていることから、「県民の声を国政に」と訴えたが、県民の支持を得られることはできなかった。
 共産新人の川内卓氏(54)は、消費税増税を批判したが、広がりはなかった。無所属新人の小西理氏(51)は選挙戦中、フィリピンでNPO活動をし、10日に彦根で県民の声を聞く会を開いたのみで、最後まで出馬した意味が不明で理解を得られなかった。(山田)
 参院選・滋賀選挙区の得票数は、林31万7756、武村21万0958、川内6万4962、小西5万9702―だった。そのうち彦根市と犬上郡では林2万3037・5154、武村1万3736・3636、川内4117・795、小西6142・1733(敬称略)。投票率は前回より0・5%増の60・82%、彦根と犬上は55・42%と61・93%。

史上最多の得票数
無党派獲得し嘉田再選
 滋賀県知事選では、現職で無所属の嘉田由紀子氏(60)が、次点にダブルスコアーの差を付け、昭和22年から始まった県知事選の史上最多の得票数で圧勝した。
 嘉田氏は、民主党県連から支持を受け、民主支持層や連合など同党の支持団体、社民党の票を固めたほか、選挙戦の行方を左右する無党派層の7割(NHKなどの出口調査による)から票を獲得したことが大きかった。選挙戦では新幹線新駅やダムを中止させた4年間の実績と、相手候補から弱点と指摘された経済政策についても、新駅予定地に企業誘致を実現させたことをアピール。
 嘉田氏は、選挙戦を振り返って「財政改革を進めるため、公共事業を止めざるをえず、事業の当事者の皆さんには痛みを伴う4年間だったかもしれず、厳しい戦いだった」と語った。2期目での重点施策については、保育園の充実など子どもが育つ環境づくりと、看取りの仕組み、内湖の再生をあげた。
 一方で、選挙戦で5市の市長が連合を組み対立候補を支援したことについては「4年間の政策を説明してきたが、理解頂けなくて残念だ」としたうえで、「財源を市町に移すなど役割分担をして、よりパワーアップした県に市町と共につくりあげていきたい」と述べた。
上野 予想以上の大敗
 無所属で新人の上野賢一郎氏(44)は、出馬表明が遅れたうえ、自民党や公明党を除く支持層と無党派層から支持を得ることができず、県内全市町で嘉田氏を下回り、予想以上の大敗を屈した。県内5市長が有志の会を結成し支援したが、県民にはほとんど浸透しなかった。また湖国を支配する民主党に倣ってか、マニフェストで無料化政策を並べたが、支持を広めることはできなかった。
 共産党新人の丸岡英明氏(61)は高校統廃合反対などを訴えたが、支持を得られなかった。
 知事選の得票数は、嘉田41万9921、上野20万8707、丸岡3万6126(敬称略)。そのうち彦根・犬上は嘉田3万3269・7042、上野1万1716・1万1127―だった。投票率は前回比16・62%増の61・56%。彦根と犬上では56・06%と62・57%。

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