ボクシングのWBCバンダム級前王者・長谷川穂積さん(29)が今夏、彦根市肥田町の崇徳寺(高瀬俊英住職)を訪れていたことがわかった。戦国時代に肥田城主だった長谷川秀一(ひでかず)が先祖にあたるということで訪れ、墓に手を合わせたという。
長谷川秀一は尾張出身の武将で、織田信長に仕え、安土城下で浄土宗と法華宗との宗派論争が起こった際には折衝役を務めたとされる。天正12年(1584)5月に越前東郷城主、同17年に肥田城主になり、6万5000石が与えられた。文禄元年(1592)からの「征韓の役」に随行するが、同3年1月か2月に病死(現地か日本かは不明)。その後、家来の手で肥田城の菩提寺だった崇徳寺にまつられたとされる。
長谷川さんは、歴史好きの知人女性から秀一の末えいにあたると聞き、7月21日にその知人女性とマネージャーらと崇徳寺や肥田城跡を訪問。同寺にある秀一の位牌を拝んだり、秀一の画像(コピー)を見学した後、墓に参った。同寺には歴代城主の墓があるが、昭和初期に一帯が荒され、秀一の墓がわからなくなった。しかし長谷川さんは「オーラを感じる」と言って、一つの墓の前で手を合わせたという。
高瀬住職は当初、長谷川さんが世界チャンピオンだったことを知らなかったが、息子や近所の中学生らから10度の防衛を果たした偉大なボクサーであることを知り、7月末に知人女性を通じてお詫びの電話をした。その後、長谷川さんの著書「意志道拓」が送られてきた。
長谷川さんは11月26日に、2階級上のフェザー級でタイトルマッチを戦う。高瀬住職は「ボクシングはあまり見ないけど、長谷川さんにはがんばってほしい」と話していた。
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1 件のコメント:
高瀬さんのお寺と肥田城と長谷川穂積・・・いろいろ関係があっておもしろいですね。
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