出席していただいた市民代表は、NPO法人小江戸彦根副理事長・小島誠司さん(39)=河原2、NPO法人リンクス代表理事・柴田雅美さん(42)=平田町、稲枝青楽団代表・馬場昭さん(30)=本庄町、彦根家チンダンバンド団長・山名朋希さん(30)=池州町―の4人。コーディネーターは本紙編集長の山田貴之が務めた。
パンツ燃やし ふんどしへ屋形船、初めは散々言われた
山名 彦根家チンダンバンドの団員を5年間ほどやっていて、年間50回ぐらい活動をしている。またひこね市民活動センター(金亀町)の事務局も務めている。センターは市民団体の交流の場や活動をPRする場になっていて、柴田さんが理事として入って頂いたこともあり、安定した活動ができるようになってきたかなと思う
馬場 稲枝地区の青年団・稲枝青楽団で、稲枝地区が元気になれば、稲枝地区を賑やかにしていこうと、音楽のライブイベントなどをしている。今年の夏には、連合自治会や公民館、商工会、青少協などに呼びかけて「稲盆」という夏祭りをした。また、地域の地場産業の活性化につながればと、地元の近江上布の伝統工芸士の方と知り合って、「ふんどし」を作った
柴田 私も一時、そのふんどしを愛用していたが、結構、風通しが良くていい馬場 僕はパンツの日(8月2日)生まれなので、昨年のパンツの日に、持っていたパンツを琵琶湖ですべて燃やした。以来、ふんどししか着用していない
柴田 これ着けて船頭したらかっこいいんじゃない?
小島 屋形船で着けている股引きでも何回か「危ない」ことがあった。お客様に失礼がないようにしている
山名 何の話や・・・
小島 改めて・・・、NPO法人小江戸ひこねで、彦根城の内堀で屋形船を運航していて、4年目になって乗船者数も約3万8000人に。これまで事故もなく、ようやく彦根の観光資源の一つとして定着したのではないかと。北は北海道から南は鹿児島まで、屋形船のために来てくれる観光客もいる
最初言い出した時は、「そんなモン浮かぶわけないやろ」とか、「寝ぼけてんのか」など、散々言われたが、市教委、県教委、文化庁まで正面突破で実現までいき、その後は色んな方の協力をいただいている
―なぜ、屋形船をしようと
小島 彦根城はほとんどの櫓の図面などが残っており、彦根城はもう一度、全部建て直すことが可能。しかし高齢者や障害者の方には不親切な施設だったため、誰が来ても楽しめる観光施設にしようと、屋形船の運航を考えた。バリアフリー対応にもしたため、甲良養護学校の生徒さんや、高齢者施設の利用者さんもよく来られるようになっている
柴田 小学生も1回ぐらい乗ってもらわないと
小島 学校単位はないが、子ども会単位での参加はたまに
NPOへ長く支援を
市民活動センターは登竜門
柴田 NPO法人リンクスの代表理事で、そもそもは中小企業を支援するために設立した。
さらに現在は、市民活動の中間支援的な活動もしている。市民活動団体はたくさんあるけれど、やりたい人が好きな事をやっているという範囲に止まっているような気がして、その人たちの情熱を無関心な人たちに向けられないかと。その対象は大学生であったり、企業にお勤めの人であったり、お年寄りであったり。その流れの一環で市民活動センターさんと一緒に企業と市民活動を繋げていく取り組みをしたり、聖泉大学では学生に市民活動の事を知ってもらって成長してもらいたいと思っている
小島 市民活動センターを見ていると、NPOって、本当に良い活動している団体が多い。だけど、スポンサーになる行政や企業は、だいたい一事業に対して3年~5年ほどしか補助をしない。どんなに良いことをしても、つぶれてしまうNPOが県内でも多くある。小江戸ひこねは収益事業だから救われているが、NPOは普通、確固とした収益事業を持っていない。こういう団体に、長く支援をしてくれる方がよっぽどありがたい。NPOへの支援は、超低空飛行でロングランが良い。単発ドカンはイベントには向いているが、活動を長く続けていくことには向かない
だから市民活動センターは、市民団体の揺りかご、揺らんだと思う。市民活動の登竜門としては最適で、例えば、退職して何かしようかと思った時、市民活動センターには、森林保護や教育、福祉などあらゆるメニューがある。そして興味を持てば、毎月15日の集会に行って話をするだけでも良い。そういう意味でボランティア活動の登竜門だといえる
山名 毎日、開けているわけではないけれど、たまにそういう方も来られる。実際、ボランティアガイドなど市民活動している方は退職の方が多い
馬場 僕も15日に何回か行き、色んな人がいるのだなと思い、僕らも何かやってみようと。稲枝だけにならずに、市北部とも関わりもって出来たのは市民活動センターがあったお陰
山名 良かった。うれしい(続きは本紙紙面10月16日付けで)
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